「下田ぶし 下田港畔武ヶ濱」 (風景と民謡下田ぶし入・下田技藝組合發行) |
昭和初期。現在、伊東園ホテル花岬附近か? 「伊豆の下田に長居はおよし 縞の財布が輕くなる (囃 下田の沖にPが四つ 思ひ切るPに 切らぬPに 取るPに遣るPが ないわいな」(下田ぶし一番) 上田彦次郎氏「この絵葉書きこそ当時の下田の”観光”というものに対する考え方が表れているといってもいいんですね。風景を写すというのではなく−浜辺で踊る芸者さんと、下田節の唄が刷り込まれている−ここが、大事なところです。下田という町が、はるばる来てくれるお客さんたちに”何でもってねぎらっていたか”それが解ると思います。」 吉丸・千代丸姉さん「この下田節の絵葉書きは、検番に団体のお客さんが入ると、浜辺まで出向えに行きましてね、紅白の幕の前で下田節を踊った後、お客さんたちに売るんですよ。」 (「伊豆の近代史-3 一枚の絵はがきをめぐって旧い絵はがきが語る下田の観光五〇年」月刊伊豆再発見創刊三号 メグ出版 昭和51年) |