伊豆下田大工町通
「伊豆下田大工町通」
昭和初期?画像の右手前は、坂下町の料亭・山田樓。左手前は、佐々木自轉車店(現・草画房)。平滑川に架かる橋の向こう右側は大傳商店。

「大正年間の大工町は、当時の下田の商業の拠点でありました。日高屋、げた屋、大伝へかけてのところは、道路の両側に近郷近在からの馬力が、ずらりとならびにぎやかなものでした。現在のように、トラックもない時代でしたので、この馬力が貨物輸送のあしでありました。当時の日高屋、げた屋、大伝は、米穀類、酒類、食料品をはじめ瀬戸物、丸釘、針金、トタン板等呉服洋品を除いたあらゆる物を取扱った卸兼小売の店でありました。馬力屋さんは自分の部落等からの注文品をとりまとめ、これらの店で求めて帰るわけです。あの頃は一方通行も駐車禁止もなく、注文品のとりそろうまで馬力屋さんは、店でいっぱい飲みつつ昼飯をとっていたものです。」
(伊豆下田市民通信1977.8.15・大工町のうつりかわり/道家章司氏)

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