| 「白濱村天草買入場」（伊豆鏡） |
| 大正時代。 白濱板戸一色の天草倉庫。この天草倉庫は木骨石造で、旧板戸海水プール附近に現存している。かつての白浜村は、天草によって非常に豊かであった。 「天草漁は海女をはじめとする採取関係者に収入をもたらすだけでなく、村の財産収入の殆んど総てを賄っていた。更に、利益金の可成りの部分が配当金という型で村民に分配されていたのである。村内居住期間を一定とすれば全くの平等配分であり、貧富の差、社会的身分、地位の差から生ずる差等は全くなかった。この事実から、嘗ては、共産村落とさえ称されたことがあった。」 （「白浜の天草漁」正田健一郎、伊豆下田・地方史研究所） |