手石ノ彌陀ノ岩屋入口
「手石ノ彌陀ノ岩屋入口」
(竹麻村名勝)
昭和初期頃。
現在、南伊豆町手石。

「彌陀窟-手石の南、十餘町にある彌陀山の海崕なる石窟をいふ。窟中に光ありて、恰も三尊佛の存すが如し。口碑によれば、正保年間漁夫此の窟に入りて石決明を探りしに、忽ち光明赫奕たるを見て大に驚きて出でしを、正德年間に甲斐の道人之を見て、阿彌陀佛の出現を唱へ、爾來手石の彌陀と稱して尊崇せらる。此の像滿潮の時は水に沒して見えざれば、潮退き風靜かなる時を候ひて入るべし。特に陰暦三月より五月の間最も好し。他の月も朔望前後一兩日は可なり。」(南豆風土誌)

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